1歳を過ぎると、いろんなものをわしづかみにしていたのが、少しずつ小さなものをつかめるようになってきます。
そんな時期におすすめなのが、「はめ込みパズル」です。
子どもの発達につながる要素がたくさん含まれています。
はめ込みパズルの効果とは?
子どもは生まれながらに「自分で成長する力」を持っています。
そして3歳ごろまでの子どもは、運動機能や感覚器官が爆発的に成長する時期です。
そんな目覚しい発達の時期に「はめ込みパズル」はどんな効果があるのでしょうか?
- 目で見て形を判断
- 指の力を調整してつまむ動き
- パズルを自分の思う場所にはめ込む、腕の力の調整
主に、「視覚」と「手の運動」の発達に効果があります。
特に「手の動き」は、脳の発達に大きな影響を与えます。
手を思うように動かしたい時期の子どもに「はめ込みパズル」を用意すると、つまんだり、はめ込んだりを何度もくり返します。
これは子どもが本来もつ「成長する力」が発揮されているからです。
はめ込みパズル、何歳からはじめる?
はじめるタイミングは「敏感期」に合わせるのがポイントです。
具体的な子どもからのサインはこんな感じ。
- わしづかみから、徐々に小さなものをつかむようになってきた
- 形に興味が出てきた
目安としては、1歳半ごろから取り組める活動です。
ただ、年齢にこだわらなくても大丈夫です。
子どもは そのときの成長に1番必要なものに強く興味をもちます。
子どもを観察して、ちょうどよいタイミングで 子どもに合ったお仕事を用意していきましょう。
百均で手作りもできる!はめ込みパズル
百均でも「はめ込みパズル」が販売されています。
“つまみ” がついていないので、少し手を加えればOKです。
- はめ込みパズル
- ピン型マグネット
- 瞬間接着剤
作り方は超簡単です。
はめ込みパズルに、瞬間接着剤でピン型マグネットを接着する!
接着剤が乾けば完成 | つまんではめ込む |
これで完成です。
木工用ボンドだと、つまみが取れてしまう可能性あり
最初、木工用ボンドを使って接着したのですが、しばらく使っているとポロッとつまみが取れてしまいました。
瞬間接着剤なら取れずに使うことができましたよ。
はめ込みパズルを購入するなら
手づくりするのはたいへん…。時間もないし…。
という方は、市販のものを購入しましょう。
基本図形(円形、三角形、四角形)のタイプがおすすめです。
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はめ込みパズルのやり方
始める前に、ゆっくりとやり方の見本(モンテッソーリ教育では「提示」と言います)を見せましょう。
「提示」について詳しく知りたい方は、 こちらをぜひご覧ください。
ここでは、基本図形(円形大小、三角形、四角形)のタイプでご紹介します。
ステップ1:2種類の図形からスタート
つまみは、3本指(親指、人差し指、中指)を使ってつまみます。
提示するときは「親指→人差し指→中指」と1本1本つまみに当てていく動作をゆっくり見せましょう。
3本指を使う練習をすることで、今後の「お箸を使う」「鉛筆で書く」という活動につながっていきます。
最初は、形の違いが大きい「円形と三角形」を使ってはめ込みをしていきます。
形の違いが大きいと子どもにとって分かりやすい
- はめ込みパズルから図形を取り出し、バラバラに置く
- 図形をパズルの枠にはめ込む
慣れてきたら「円形と四角形」「三角形と四角形」というように、図形の組み合わせを変えてやってみましょう。
ステップ2:図形の種類を増やし、難易度を上げる
2種類の図形に慣れ親しんだら、「3種類」→「4種類」というように図形の種類を増やしていきましょう。
手順は変わらずです。
- はめ込みパズルから図形を取り出し、バラバラに置く
- 図形をパズルの枠にはめ込む
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ステップ3:はめ込みパズルの次は?
基本図形のはめ込みパズルに慣れ親しんだら「円柱さし」の活動に誘ってみましょう。
円柱さしは、同じ形にはめ込む「ペアリング」だけでなく、大きさの違いを見分けて「グレーディング」していく活動にも発展します。
まとめ はめ込みパズルでおうちモンテ
指の動き、腕の動きを調整する練習になる「はめ込みパズル」の活動。
1歳半〜2歳ごろの「成長する力」が爆発する時期の子どもに用意すると、つまんだり嵌め込んだりを何度もくり返します。
子どもの興味や発達の様子を観察して、用意してみてはいかがでしょうか。