電車が大好きな子どもに 電車のおもちゃをプレゼントする家庭も多いのではないでしょうか。
わが家では、次男の出産祝いでBRIO(ブリオ)のレールセットをいただいてから木製レールで遊んできました。
この記事では、木製レールの特徴 や 各社の組み合わせができるのか 試してみた結果などをご紹介します。
木製レールとは?
電車のおもちゃと聞いて最初に思い浮かぶのが「プラレール」ではないでしょうか。
日本の代表的な電車のおもちゃです。
このプラレールと比較して、木製レールのメリットとデメリットをご紹介します。
木製レールのメリット
プラレールと比較してのメリットは2つです。
- 低年齢から楽しめる
- ナチュラルなおしゃれ感がある
低年齢から楽しめる
木製レールは 2歳ごろからでも遊びやすい工夫がされています。
特徴①:電車やレールが大きめで掴みやすい
特徴②:電車の連結が磁石で簡単にできる
プラレールの電車の連結部分は小さくて、つけるのも外すのもコツがいるので2歳にはまだ難しいです。
木製レールの電車は磁石での接続なので、低年齢でも簡単にくっつけたり外したりできます。
特徴③:レールが簡単につけ外しできる
プラレールと違ってレール同士の接続に余裕(遊び)があります。
このため、まだ細かい作業ができない低年齢の子どもでも簡単につけ外しができます。
また、コースレイアウトに柔軟性があります。
プラレール、木製レールともにできるコースレイアウト | 木製レールは 無理にレールを入れ込んだコースレイアウトも可能 |
プラレールはきっちりハマる反面、右の写真のように無理にレールをつなげることはできません。
木製レールなら少し無理なコースレイアウトでも繋げることができます。
接続に余裕のある部分がジャバラのような役割をして、柔軟に接続できるのです。
ナチュラルなおしゃれ感がある
木製なのであたたかみがあり、インテリアとしてのおしゃれ感があります。
親目線ですが、木製のおもちゃやインテリアにこだわりがある方にはおすすめです。
ただし、子どものおもちゃなので 結局は落書きしたり ヨダレでベタベタになったりします。
木製レールのデメリット
プラレールと比較してのデメリットは3つです。
- 立体ではレールが外れやすい
- 乾燥や湿気、汚れなどに弱い
- リアリティの追求には向かない
立体ではレールが外れやすい
木製レールは プラレールのようにレール同士がきっちりハマりません。わざと少し余裕がある作りになっています。
それがつなげやすく外しやすく低年齢向けの良さでもあります。
ただしこれが原因で、橋脚を使った立体のコースではレールが外れてしまうことがあります。
このように、橋脚はレールを上にのせるだけなので だんだんズレてきて外れてしまいます(写真はトイザらス「B-CREATIVE!」の橋脚)。
BRIOの「横ズレ防止の爪のついた橋脚」ならズレにくいですが、子どもの手や体が当たったり電車を走らせているうちにどうしてもズレて外れてしまうことがあります。
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「プラスチック素材の橋脚」や「橋」ならズレないので、組み合わせを考えながらやると崩れないコースレイアウトを作ることができます。
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プラレールだとレールの接続や橋脚の固定がしっかりしているので、こういったことは発生しません。
レールが外れやすいのはデメリットではありますが、わが家ではおもしろい特徴として捉えています。
「どうやったら崩れにくくなるかな?」
と考えて積み木などで補強したり、コース自体の設計を工夫したりするのも、子どもにとって楽しい遊びではないかと考えています。
乾燥や湿気、汚れなどに弱い
木製なのでプラスチックに比べて弱い面があります。
乾燥や湿気で傷みやすいですし、管理が悪いとカビが生えたりもします。
液体をこぼすと染み込んでとれない、落書きも落ちにくい、という面もあります。
わが家では、それもおもちゃに刻まれる歴史として受け入れて使っています。
リアリティの追求には向かない
個人的にはこれがプラレールとの1番の違いではないかと思っています。
プラレールは
- 日本で実際に走っている電車が揃っている
- 電車のスピードが速い
- 作りが精密
ということから、実際に走っている電車が好きな子どもにおすすめです。
木製レールはリアルではない分、想像力を働かせて遊べるのがよいところではあります。
各社の木製レールを比較してみると
この記事では、わが家で使っている3社の木製レールを比較してみます。
【BRIO(ブリオ)】
木製レールといえばBRIO、というくらい有名です。
作りがしっかりしていますが、その分お値段も高めです。
【IKEA(LILLABO リラブー)】
家具やインテリア以外に、おもちゃも多数取り扱っているIKEA(イケア)。
お手頃価格で木製レールを楽しめます。
【トイザらス(B-CREATIVE!)】
トイザらスでは、「J’ADORE(ジャドール)」という木製玩具メーカーのレールや電車がたくさん販売されています。
わが家は持っていないので、ここでは「B-CREATIVE!」で比較しています。
まず、実際に並べて比べてみました。
直線レール | 曲線レール | 坂レール |
見た目はそんなに変わりません。
各社のレールの「凸部分」と「凹部分」をよく見てみると…
凸部分 | 凹部分 |
凸部分は微妙にですが、長さの違いがあります。
長いほうから「トイザらス → BRIO → IKEA」となります。
凹部分も凸部分の長さに合わせて違いがあります。
では、それぞれのレールの互換性を比べてみましょう。
結果からいうと こんな感じです。
BRIO | IKEA | トイザらス | |
BRIO | ◎ | ○ | ○ |
IKEA | ○ | ◎ | △ |
トイザらス | ○ | △ | ◎ |
△の組み合わせは、レールの種類によって互換性がないものもあります。
でも、工夫すると組み合わせ可能です。
詳しくご紹介していきますね。
【BRIO×IKEA】レールの互換性:○
まずは、王道「BRIO」とお手頃価格のIKEA「LILLABO」の互換性を調べてみました。
以下3点はご了承ください。
- すべてのパーツを検証したわけではありません
- 木製なので同じパーツでも互換性の違いがある可能性があります
- スムーズに接続できなかった組み合わせを写真で載せています
BRIO | ||||
直線レール |
曲線レール |
プラスチック素材 |
||
IKEA | 直線レール |
○ | △ 少しかたい |
○ |
曲線レール |
△ 少しかたい |
△ 少しかたい |
○ | |
坂レール |
△ 少しかたい |
△ 少しかたい |
○ | |
分岐レール |
△ 少しかたい |
△ 少しかたい |
△ 少しかたい |
|
ターンテーブル |
○ | ○ | ○ |
結果、「BRIO」とIKEAの「LILLABO」は互換性があります。
注意点としては、「BRIO」の凹部分と「LILLABO」の凸部分が接続しにくいということです。
少しつなぎにくい組み合せは、2歳くらいの小さい子どもには手助けが必要かもしれません。
わが家の場合ですが、4歳以上だと問題なく組み合わせて遊べています。
【BRIO×トイザらス】レールの互換性:○
続いて「BRIO」とトイザらス「B-CREATIVE!」の互換性を調べてみました。
以下3点はご了承ください。
- すべてのパーツを検証したわけではありません
- 木製なので同じパーツでも互換性の違いがある可能性があります
- スムーズに接続できなかった組み合わせを写真で載せています
BRIO | ||||
直線レール |
曲線レール |
プラスチック素材 |
||
トイザらス | 直線レール |
○ | ○ | ○ |
曲線レール |
○ | ○ | ○ | |
坂レール |
△ 少しかたい |
○ | ○ | |
橋 |
△ かたい |
△ 少しかたい |
ー | |
山 |
○ | ○ | ー | |
駅 |
○ | ○ | ○ |
結果、「ブリオ」とトイザらス「B-CREATIVE!」は互換性があります。
IKEAの「LILLABO」以上に互換性がある印象でしたが、「BRIOのレール」と「トイザらスの橋」の組み合わせは つけ外しに少し力がいります。
わが家の場合ですが、5歳でも時々苦戦しているので 手助けが必要です。
【IKEA×トイザらス】レールの互換性:△
最後に、BRIOとの互換性は確認できた IKEA「LILLABO」とトイザらス「B-CREATIVE!」の互換性を調べてみました。
以下3点はご了承ください。
- すべてのパーツを検証したわけではありません
- 木製なので同じパーツでも互換性の違いがある可能性があります
- スムーズに接続できなかった組み合わせを写真で載せています
IKEA | ||||||
直線レール |
曲線レール |
坂レール |
分岐レール |
ターンテーブル |
||
トイザらス |
直線レール |
△ 少しかたい |
△ 少しかたい |
△ 少しかたい |
△ かたい △ かたい |
○ |
曲線レール |
○ | ○ | △ 少しかたい |
△ かたい |
○ | |
坂レール |
× 接続不可 |
× 接続不可 |
△ かたい |
× 接続不可 |
○ | |
橋 |
△ かたい |
△ かたい |
△ かたい |
ー | ー | |
山 |
△ 少しかたい |
△ かたい |
△ 少しかたい |
ー | ー | |
駅 |
○ | △ 少しかたい |
△ 少しかたい |
△ 少しかたい |
○ |
結果、IKEA「LILLABO」とトイザらス「B-CREATIVE!」は互換性がないパーツがあります。
具体的には、IKEA「LILLABO」の凸部分とトイザらス「B-CREATIVE!」の凹部分がうまく接続できないものが多いです。
特に、トイザらス「B-CREATIVE!」の坂レールとIKEA「LILLABO」の相性はよくありません。直線レール、曲線レール、分岐レールの3パーツと接続不可です。
うまく接続できないパーツが多い原因は「凸部分の長さの差が大きいから」です。
対策としては
- 接続できないときは、他のパーツに交換してみる
- メーカーごとにシールを貼ったり接続面に色を塗ったりする
- トイザらス「B-CREATIVE!」の坂レールの凹部分にヤスリをかける
という方法があります。
- 接続できないときは、他のパーツに交換してみる
これは簡単で、接続できないならその都度接続できるパーツに交換する ということです。
慣れてくると どのメーカーのパーツか分かるようになってきますが、探す手間はあります。
- メーカーごとにシールを貼ったり接続面に色を塗ったりする
どのメーカーのパーツかすぐに分かるように、シールを貼ったり 接続面に色を塗ったりすると、子どもが自分で見てパーツを交換することができます。
BRIOは緑色、IKEAは青色、トイザらスは赤色、というように色を決めて目印をつけておくとパッと見て選べるので分かりやすいです。
難点は 見栄えがよくないことでしょうか。
木製レールの自然な色やデザインを重視されるなら、他の方法にしましょう。
- トイザらス「B-CREATIVE!」の坂レールの凹部分にヤスリをかける
うまく接続できないときに いちいち接続できるパーツを探すのが面倒ならヤスリをかけるのがおすすめです。
写真の赤丸部分(トイザらス「B-CREATIVE!」の凹部分)にヤスリをかけてIKEAのパーツとスムーズに接続できるように調整します。
どの対策にしても、パーツが増えてくると手間がかかります。
時間的な面と金銭的な面を総合して判断しましょう。
「こんな手間かかるなら1つのメーカーだけに絞る!」というのもアリです。
【まとめ】各社の木製レールは組み合わせできる!(注意点あり)
結論としては、各社の木製レールは互換性があります。
注意点としては
- レールによっては繋ぎにくいものがある
- 繋ぎにくいレールは他のレールと交換する
- 繋ぎやすいように加工する
ということです。
BRIOだけで木製レールを揃えるのはかなりの出費になります。
注意点さえ許容できれば、各社の木製レールを組み合わせて楽しむのがおすすめです。
わが家で使っているレールセット
最後に参考までに、わが家で使ってみたレールセットをご紹介します。
各社たくさんの種類を出していますので、子どもの興味に合わせて一緒に選んでみるのも楽しいですね。
- BRIO 木製レール
わが家で最初に接した木製レールはBRIOでした。
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次男の出産祝いでいただき、最初は当時3歳の長男が楽しんでいました。
シンプルながら、船や踏切、クレーンもあって楽しめる工夫がされています。
- IKEA 木製レール「LILLABO」
BRIOをもう少し拡張していきたいなーというときに、お手頃なIKEAのLILLABO(リラブー)を試してみることにしました。
IKEAではまず基本のこちらを購入しました。
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使ってみて、BRIOとの互換性も問題なさそう、ということで追加購入しました。
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- トイザらス 木製レール 「B-CREATIVE!」
トイザらスは、ひいおじいちゃんからのクリスマスプレゼントでいただきました。
新幹線が大好きな次男にちょうどヒットして、常にはやぶさを持ち歩くほど熱中しました。おかげで あちこち剥げてボロボロです。
橋や山がついていて 立体的なコースが作れるようになり、長男も喜んでいろんなコース作りに挑戦しています。
人や動物、お店などのパーツもついているので、町を作るのも楽しいようです。
- プラレール
実家にあるプラレールのセットです。
さらに最近はパーシーなどの仲間も追加されていました。
家には木製レールしかなく、トーマスのおもちゃもありません。
なので、おじいちゃんおばあちゃんに会うより こっちで遊ぶのを楽しみにしてるんじゃないの?というくらい繰り返し楽しんで遊んでいます。
実際に使ったレールセットをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
木製レールとプラレールは それぞれに良さがあります。
子どもの興味に合わせて、価格と相談しながら選んでみてください。