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子どものぜんそく!おすすめの対策とは?

子どもの発熱や病気はとても心配ですよね。

わが家では 子どものぜんそくにかなり苦戦してきました。

この記事では、ぜんそくの経験やその対策、効果のあったことなどをご紹介します。

子どものぜんそくで困っている方の参考になれば嬉しいです。

 




ぜんそくってどんな病気?

経験したことがある方ならお分かりと思いますが、ぜんそくってかなりしんどいです。

どうツライのかというと「息がしづらくて しんどい」のです。

私は小児ぜんそくだったのですが、小学生のころ「ぜんぜん息ができない!助けて!」となったのを覚えています。

中学生以降は治まりましたが、もう二度となりたくないですね…。

そんなぜんそくについて詳しく見ていきましょう。

ぜんそくのメカニズムとは?

まずは ぜんそくが起きるメカニズムを見ていきましょう。

そもそも ぜんそくは どこで起こっているのでしょうか?

口でしょうか?喉でしょうか?それとも、肺でしょうか?

実は、ぜんそくは「気管支」で起きている病気なのです

気管支とは、肺の中でたくさん枝分かれしている気管のことです。

「酸素を取り入れ二酸化炭素を吐き出す=呼吸する」ための空気の通り道です。

この肺までつながる空気の通り道が細くなることで ぜんそくの発作が起きます

細くなった道を空気が通ると「ヒューヒュー」「ゼェーゼェー」と聞こえるのです。

 

では、どうして気管支が細くなるのでしょうか?

それは気管支に「炎症」が起こっているからです。

元気な状態であっても、ぜんそく患者の気管支はいつも炎症がある状態(慢性炎症)なのです

この「慢性炎症」が風邪や煙などで刺激を受けると 内側の粘膜は腫れ上がります。

さらに、気管支のまわりに巻きついている筋肉が縮もうとします。

内側と外側から 気管支が狭くなるような作用が働きます。

こうして ぜんそくの発作が起こります。

まとめるとこんな感じです。

ぜんそくのメカニズム

  気管支の炎症(慢性炎症)

     ↓ 刺激

  • 内側の粘膜が腫れ上がる
  • 気管支に巻きついている筋肉が縮む

     

  気管支が細くなる

     

  呼吸困難=ぜんそくの発作

つまり、おおもとにある「気管支の炎症」を治さないと ぜんそくはいつまでたっても起こります。

ぜんそくの具体的な症状

子どものぜんそく症状について、具体的に見ていきましょう。

ぜんそくの発作は 程度によって4つに分けられます。

軽いものから順番に「小発作」「中発作」「大発作」「呼吸不全」となります。

表にまとめるとこんな感じです。

小発作 中発作 大発作 呼吸不全
喘鳴 軽い 明らかにわかる 強い 逆に弱くなる
呼吸困難 ない ある 強い(うなり声をあげる) 非常に強い
跪坐呼吸* 横になれる 横になると苦しい(抱っこされている方がラク) 前かがみになる(抱っこされている方が少しはラク) 前かがみになる
陥没呼吸* ない、あっても軽度 明らかにある 強く陥没する(シーソー呼吸*がある) 強く陥没する
歩行時の息苦しさ 急ぐと苦しい 歩くと苦しくなる 歩行できない ぐったりしている
会話

(機嫌)

一文区切りで話せる

少し機嫌が悪い

句で区切る程度なら話せる

機嫌が悪い

一語区切りでしか話せず、話しかけても返事ができない 会話困難
食事 ほぼ普通に取れる 食べにくくなる(水分の飲みが悪くなる、吐く) 食べられない(水分の摂取が困難) 食べられない
睡眠 眠れる 苦しさで時々目を覚ます 眠れない 眠れない
対応方法 様子を見る できる限り早く病院へ行く すぐに病院へ行く(夜間であっても救急外来を受診する) すぐに救急車を呼ぶ

《表中の注釈》

跪坐呼吸(きざこきゅう):息が苦しくて横になることができない状態

陥没呼吸:息を吸うときに喉やろっ骨の間が強くへこむ

シーソー呼吸:息を吸ったときに胸がくぼんでお腹がふくらむというように、呼気と吸気時に胸部と腹部のふくらみと陥没がシーソーのように逆の動きになる

 

発作の様子で「小発作」「中発作」「大発作」「呼吸不全」と分けることはできます。

しかし、ぜんそくの「重症度」には また別の分類があります。

1回1回の発作の様子だけでなく、「発作の頻度」も重要になってくるのです。

ぜんそくの重症度を整理するとこんな感じです。

ぜんそくの重症度 発作の強度と頻度
間欠型 季節の変わり目など、年に3〜4回、軽い発作がある
軽症持続型 小発作・中発作が月に1〜3回ある
中等症持続型 小発作が週に1〜3回、中発作・大発作が月に1〜2回ある
重症持続型 小発作が毎日、中発作・大発作が週に1〜2回ある

重症度によって通院頻度や薬の内容も変わってきます。

大切なのは、自分で勝手に判断せず医師の判断を確認して対応することです

「これくらいの発作なら大丈夫」

「よく呼吸がヒューヒューいってるけど軽そうだから大丈夫」

と 安易な自己判断は厳禁です!!

ふだん元気でも、見えないところで炎症が残っているのがぜんそくの怖いところです。

しかも、何度も発作をくり返していると気管支が硬くなり治療も難しくなっていきます。

早め早めに医師の診断を受けて 治療していきましょう。

 

一般的なぜんそく症状をご紹介してきましたが、最後にわが家の場合をご紹介します。

わが家では長男が2歳ごろから ぜんそく症状が出るようになりました。

長男の具体的な症状はこんな感じです。

ぜんそくの症状(長男の場合)
  • 1日目

  少し体調が悪そう、鼻水出ている

  • 3日目

  ヒューヒューとかすかに聞こえる

  • 4日目 夜中

  ゼェーゼェーとはっきり聞こえる(喘鳴)

  お腹が呼吸に合わせて変なかたちでへこむ(陥没呼吸)

  横になった状態だと呼吸が困難(跪坐呼吸)

寝ることで体温が上がり、夜中に急激に悪化することがよくありました。

慌てて夜間救急に駆け込み、緊急入院ということも何度かありました。

 

そんなぜんそくと どう付き合ってきたのか。

長男が2歳から5歳までの「ぜんそく遍歴」もご紹介します。

ぜんそく遍歴(長男の場合)
  • 2歳 (保育園)

  10月 発症 かかりつけの小児科で吸入して治まる
      何度か発作が起きるが、吸入で治まる
   3月 ぜんそくで入院
   5月 ぜんそくで入院
      退院後、毎日飲み薬を服用するようになる

  • 3歳 (家庭保育)

      ひどい発作はなし
      継続して通院と毎日の服用を続ける

  • 4歳 (保育園復帰)

  10月 ぜんそくで入院
      家庭で吸入器を導入し、毎日飲み薬と吸入をするようになる
      何度か中発作を起こすが、家庭の吸入器で対応し入院にはならず

  • 5歳

      何度か小発作を起こすが、家庭の吸入器で対応し落ち着く

まもなく6歳になる現在も、2ヶ月に1回の通院と毎日の飲み薬と吸入を続けています。

あとでもご紹介しますが、わが家では吸入器を導入してから対応が格段にラクになりました。

 



ぜんそくの原因は?

ぜんそくのメカニズムで「気管支の炎症が悪化することによってぜんそく発作が起こる」とご紹介しました。

では、その気管支の炎症を悪化させる原因とは何でしょうか?

ぜんそくを悪化させる主な原因
  • チリダニ(ヒョウヒダニ)
  • 鼻風邪ウイルス(ライノウイルス)
  • タバコ・排気ガス
  • 花粉・黄砂・オゾン
  • 動物
  • 激しい運動
  • ストレス

原因はさまざまありますが、子どものぜんそくの95%はアレルギー性と言われています。

ダニが重要な原因

子どものぜんそくは大半がアレルギー性で、それを引き起こす最大の原因はダニと言われています。

ぜんそくの原因となるダニは、チリダニ(ヒョウヒダニ)と言われる目に見えないほど小さなダニです(0.2〜0.4mm)。

これはアトピー性皮膚炎の原因にもなるダニです。

チリのように小さいので気管支の奥まで届き、気管支にできた炎症を悪化させてしまいます

日本では9〜10月にぜんそく発作の頻度が高くなります。

6〜8月に繁殖したダニが9〜10月に死んで、ダニアレルゲンの量が増えるからと考えられています。

その他の原因

ダニが最大の原因ですが、その他にも さまざまなきっかけでぜんそく発作が起きてしまいます。

いくつかご紹介します。

 

  • 風邪

小さい子どもは 風邪をきっかけにぜんそく発作がよく起こります。

風邪ウイルスはたくさん種類がありますが、とくに鼻風邪ウイルスと言われる「ライノウイルス」はぜんそく患者にとって鬼門です。

普通の人だと鼻風邪で終わってしまうのに、ぜんそく患者だと症状が悪化するのです。

鼻と気管支はつながっているので、鼻から症状が広がりやすいと考えられています。

 

  • 運動

運動をすることでぜんそく発作を引き起こすこともあります。

運動後5〜10分で発作が最も強くなり 30分ほどで治ることが一般的で、通常の発作より長く続かないとされています。

私が小さい頃は「激しい運動をしないように」と言われていましたが、最近は適切に薬を服用することで運動を過度に避ける必要はなくなったようです。

 

  • タバコ

家族が喫煙していると、乳幼児がその煙を吸うことになります(受動喫煙)。

これはぜんそく悪化の原因になるばかりか、発症の原因にもなります。

 

  • 動物

動物の中でも特に、ネコに対してアレルギーを起こしやすいと言われています。

ネコアレルゲンは舞い上がりやすく、くっつきやすいという特徴があります。

家では飼っていなくても実家などで飼っていて、ネコアレルゲンにさらされているうちに発症してしまうこともあるようです。

ぜんそくは遺伝?

ぜんそくを引き起こす原因をご紹介しましたが、そもそもぜんそくは遺伝なのでしょうか?

 

わが家の例をご紹介しますと、私たち夫婦はどちらも小児ぜんそくでした。

夫のお姉さんも小児ぜんそくでしたが、私の弟妹はぜんそくではありませんでした。

私視点の家系図にするとこんな感じです。

義父 義母
義姉
長男 次男

色付けしたのがぜんそく経験者です。

遺伝もありそうですが、これだけではよく分かりませんね。

 

専門家の先生はどう考えてるのでしょうか?

わが家は転勤族なので、今まで4つの小児科でぜんそくの診察を受けました。

毎回初めての診察で、親がぜんそく持ちか確認されます。

遺伝の影響が大きい、ということでしょうか。

少し調べてみました。

結論
  • 遺伝の可能性もある
  • 後天的な生活環境の影響もある

親がぜんそくを患っている場合、子どもがぜんそくを発症するリスクは3〜5倍高くなるというデータもあるようです。

ただ、ぜんそくが発症する原因は1つではなく、遺伝子や生活環境などさまざまなことが影響し合っていると考えられています。

自分がぜんそくだったから必ず子どもがぜんそくになるわけでもないですし、夫婦ともにぜんそくがなくても子どもがぜんそくを発症する可能性もあるわけです。

この半世紀で日本を含む先進国では ぜんそくなどのアレルギー疾患が急増しました。

遺伝だけではこのような急激な増え方を説明することは不可能です。

食事や住環境、生活スタイルなど いろんなことが影響していると考えられます。

子どもが ぜんそくか調べる方法

どうやって子どもがぜんそくであると診断されるのでしょうか?

小さい子どもがぜんそくであるかどうか判断するのは難しく、3歳以降になってからぜんそくであると確実に診断されます。

小さい子どもはもともと気管が細いので、風邪をひいたりすると痰や鼻水が落ちてきて気管がさらに細くなりやすく、ぜんそくに似た症状がでることがあります。

こういった理由で、ゼェーゼェーと聞こえるからぜんそく、とすぐには診断できないのです。

 

とはいえ、子どもがゼェーゼェーと苦しそうだと「ぜんそくかも…」と心配ですよね。

子どもがぜんそくかも、と心配な方はこちらでチェックしてみてください。

たとえば、本人がアトピー性皮膚炎とアレルギー性鼻炎で、風邪以外のときにもヒューヒューやゼェーゼェーとなったことがあれば、ぜんそくである可能性は60%と予想されます。

ぜんそく予測インデックス(Asthma Predictive Index)

【大きな影響のある項目】

□ ご両親どちらか、もしくは両方がぜんそくである

□ 本人がアトピー性皮膚炎である

【影響のある項目】

□ 本人がアレルギー性鼻炎である

□ 風邪のとき以外にも ぜんそく症状がでる

□ 好酸球増加(4%)

  好酸球はアレルギーに関わる白血球のことで、血液検査でわかります

チェックはできたでしょうか。

好酸球の項目は血液検査しないとわかりませんので、それ以外の項目でチェックしていきましょう。

病院で血液検査をしてもらった方は、好酸球の項目も確認しましょう。

チェック内容をもとに以下のように判断していきます。

【大きな影響のある項目】に1項目かつ【影響のある項目】に2項目 チェックがある

喘鳴(ぜいめい)が少なくとも1回あった

ぜんそくとなる確率59%

喘鳴(ぜいめい)が4回以上あった

ぜんそくとなる確率86%

出典:大矢幸弘「子どものアレルギー アトピー性皮膚炎・食物アレルギー・ぜんそく」文藝春秋,2017年12月,134ページ

 

あくまで予測なので、はっきりした医師の診断がほしい方は かかりつけ医に相談しましょう。

 



子どものぜんそくの対策とは? やってよかったこと

ぜんそくになってしまったら、どう対策して少しでも改善していくかが重要です。

ぜんそく対策の基本

息子がぜんそくになって知ったことですが、ぜんそくに対する医療の考え方はこの30年で大きく変わっていました。

ぜんそく対策の基本
  • 毎日薬を服用する
  • 少しでも症状が出たらすぐに対処する

順番に説明していきますね。

毎日薬を服用する

「毎日薬を使うってどうなの?」と最初は思いました。

私も夫も小児ぜんそくでしたが、毎日薬を服用することはありませんでした。

ですが、先生から説明を受け、自分でも調べてみて今は納得して治療を進めています。

くり返しになりますが「ぜんそくは気管支に常に炎症があり、ちょっとした刺激で発作が起こる病気」です。

この「常にある炎症」を抑えて治していくのがポイントです。

《投薬の考え方》

  • 薬を毎日少量ずつ体に入れて炎症を抑えて、もしぜんそくが出たときも薬の投与量を最小限にする
  • ふだん投薬をせずに発作のときに まとまった量を投薬すると体への負荷が高い

毎日使う薬は「炎症をゆっくり治していき、ぜんそくの発作を少なくすること」を目的としています。

毎日使う薬の種類には、「飲む薬のタイプ」と「吸入器を使うタイプ」の2種類があります。

簡単にまとめるとこんな感じです。

《飲む薬(内服薬)》

  • 吸入器がなくても簡単に服用できる
  • アレルギー性鼻炎にもある程度効果がある
  • 吸入薬がカバーできない炎症を抑えてくれる

《吸入器を使う薬(吸入薬)》

  • 気管支に直接薬を送り込めるので、内服薬に比べて少ない量の薬で効果を出せる
  • 正しく服用すれば副作用はまず起こらない

医師の判断のもと適切に薬を使っていきましょう。

わが家では以下の内服薬、吸入薬を毎日服用しています。

内服薬:キプレス(モンテルカスト)

吸入薬:パルミコート

 

少しでも症状が出たらすぐに対処する

毎日炎症を抑える薬を飲んでいても、発作が起こることもよくあります。

呼吸音の違和感を感じたらすぐに対処するのが重要です。

具体的には「小発作」の段階で対応するのがよいと思います。

呼吸音がヒューヒューと聞こえたら対処する

呼吸音がゼェーゼェーとはっきり聞こえてから対処する

症状が悪化してから対処すると

  • 回復までの時間がかかる
  • 薬の量が多くなる

ということになります。

小さい子どもには体への負荷がかかるので一気に薬を投入することはできません。

そのため回復にも時間がかかります。

ちょっとした呼吸音の変化に気づけるように、普段からよく子どもの様子を観察しておきましょう。

 

では、少しでも症状が出ているのに気がついたら どう対処していくのがよいのでしょうか。

具体的な対処方法としては2種類の薬を使います。

  1. 発作止めの薬(メプチン、ホクナリン、アトック、スピロペントなど)
  2. 炎症を抑える薬(オノン、シグレア、キプレス、インタールなど)

ぜんそくのメカニズム」でもお伝えしたように、ぜんそくは「気管支内側の炎症悪化」と「気管支外側に巻きついている筋肉が縮むこと」が同時に起こって引き起こされます。

この2種類の薬で、気管支の内側と外側にそれぞれ働きかけて発作を抑えます。

①の「発作止めの薬」は、気管支に巻きついている筋肉をゆるめて、気管支を広げる薬です。

おおもとの原因である気管支の炎症には効果はありません。

気管支の内側に働きかけるためには、②の「炎症を抑える薬」を使います。

これは毎日服用する薬と同じです。

発作のときにはさらに追加で別の炎症を抑える薬を使うこともあります。

 

この2種類の薬を症状が悪化する前に服用することで発作が落ち着きます。

発作時に使う薬を家に常備していない方は、少しでも症状が出たらできる限り早く受診しましょう。

わが家では発作用の薬として以下の薬を常備しています。

  • 吸入薬:メプチン(発作止め)、インタール(炎症止め)
  • シール:ホクナリンテープ(気管支を広げることにゆっくり作用する。胸や背中に貼る)

発作が起こったときは毎日服用している薬と合わせて、この発作用の薬を使っています。

そして発作薬を使ったら翌日には必ずかかりつけ医で受診をしています。

わが家でやってよかった【ぜんそく対策】

「ぜんそく対策の基本」をおさえた上で、わが家でやってよかったことを具体的にご紹介します。

  • 吸入器を購入する
  • 酸素濃度計(パルスオキシメータ)を購入する
  • 生活を見直す
  • 体に無理をさせない

順番にご紹介していきますね。

 

吸入器を購入する

 

なんでもっと早く導入しなかったんだ!! 悔やんでも悔やみきれん…。

導入後の私の率直な感想です。

どんなに生活に気をつけていても、発作は起こります。

発作が起こったときに、吸入器があるのとないのとでは雲泥の差です

わが家では長男が2歳にぜんそくを発症して4歳で吸入器を購入しました。

劇的なビフォーアフターです。

【Before】 症状が悪化してから夜間救急受診、翌日から入院

《息子》

  • とにかくめっちゃしんどい
  • 点滴ついてて動けないストレス

《親》

  • 夜間に離れた病院連れてくのがたいへん
  • 入院による仕事の調整
  • 義母に手伝ってもらう(日中の看病、次男の送迎など)

【After少しヒューヒューと呼吸音が聞こえたら、いつもの薬+発作用の薬を吸入する

《息子》

  • 呼吸がラクになりよく眠れる
  • 体調の回復が早い

《親》

  • 夜中に起きて病院に行かなくていい
  • 仕事や日常生活に支障なし

言い訳させていただくと、2歳で発症したときは「まだぜんそくかどうかは断言できない」と言われて、とりあえず体調に気をつけよう!で乗り切っていたんですよねー。

でもどうしても発作は起きてしまうので、吸入器を買ってよかったです。

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わが家はネブライザーという薬を霧状にして吸い込むタイプを購入しました。

子どもが吸入しやすいようにマウスピース(咥える)タイプではなく、マスク(口全体を覆う)タイプにしました。

ウサギやぞうの人形がついていて、子どもが飽きずに吸入できるように工夫もされています。

 

吸入器の購入を考えている方は、こちらの表を参考に検討してみてください。

ネプライザー ドライパウダー エアゾール エアゾール+スペーサー
特徴 薬を霧状にして吸い込む 粉状の薬を勢いよく吸い込む ボンベから噴射剤と薬が一緒に噴射されるのでタイミングを合わせて吸い込む エアゾールをうまく扱えないときに用いる補助器
長所 自分のペースで吸入できるので失敗が少ない

薬の量の調節が容易

息を吸う力が弱くてもゆっくり薬を吸い込める

吸うタイミングを自分で決められる

薬以外のガス(噴射剤)を吸い込まずにすむ

携帯に便利

噴射に勢いがあるので、発作時など息がしっかり吸い込めない時でも吸入しやすい携帯に便利 ゆっくり自分のペースで吸入できる

口の中に薬が残りにくい

短所 器具が高価器具がかさばる

吸入に時間がかかる

電源が必要なため持ち歩きできない場合が多い

口の中に薬が残りやすい

正しく扱えない子どもや息を吸う力が弱い高齢者には使いづらい

薬の量の微調節が不可能

噴射と吸うタイミングを合わせるのが難しい

噴射の勢いでむせやすい

口の中に薬が残りやすい

薬の量の微調節が不可能

器具を洗うなどの手入れが必要

スペーサーの中に薬が残りやすい

薬の量の微調節が不可能

向く人 大人
子ども
乳幼児 × ×

出典:松瀬厚人「ぜんそく 気管支炎・COPD 呼吸器とアレルギーの名医が教える 最高の治し方大全」文響社,2021年10月,84ページ

 

酸素濃度計(パルスオキシメータ)を購入する

吸入器と合わせて酸素濃度計も購入しました。

いつも病院で計測されるので、危険度を知る目安として必要と考えたからです。

わが家が購入したのはこちらの酸素濃度計です。

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単4電池2個で動きます。

使い方はとっても簡単です。

酸素濃度計の使い方
① 電源を入れる ② 親指か人差し指をはさむ ③ 測定数値を確認する

子どもの場合は、親指で計測するのがおすすめです。

大人は人差し指で計測しますが、子どもの小さい指だと計測しにくくエラーになることもあります。

酸素濃度は「%SpO2」と表示されているところを確認します。

もう1つ表示されている数字は心拍数です。

酸素濃度の見方

100〜98: 平常

95以下:  危険信号!病院へ

90前後:  入院レベル

指を曲げて測定したり、姿勢が悪い場合は数値が低く出てしまうこともあります。

数値が悪い場合は 何度か測定しなおして正確な数値を出しましょう。

 

余談ですが、ヒューヒューという最初の呼吸音の変化は聞こえにくいので、聴診器も購入してみました。

が、これはあまり活躍しませんでした。

なかなか聴き分けできず、結局子どもたちのおもちゃになりました。

 

生活を見直す

ぜんそくの発症は生活環境の影響も大きいと言われています。

そこで、食事や住環境で症状を改善できないか取り組んでみました。

生活改善で特にやったのは この2つです。

  • ダニ対策
  • 食事の見直し

 

ダニ対策

子どものぜんそくの大半に影響がある「ダニ」に対して、長男が発症するまで何もしていませんでした。

そこで、基本的なことに取り組みました。

  • こまめに掃除機をかける
  • 寝具を週1回洗う、干す

家の中のほこりやチリの量に比例して、ダニは多くなるというデータがあるようです。

わが家ではマキタのコードレス掃除機を導入して、すぐに掃除機がけできるようにしました。

毎日食べたあとの食べカスを掃除して、ついでに寝室や子ども部屋をサッと掃除機がけする、という感じで使っています。

寝具はダニが発生する場所ですので、定期的に洗濯して干すのがマストです。

それまで寝具は月1回洗濯すればいいほうでしたが、週に1回は洗濯するようにしました

布団やマットは 干したあとに掃除機をかけてダニたちを吸引するようにしています

それまでは「清潔にする」という基本的なことができていなかったので、効果は確実にあったと考えています。

 

食事の見直し

続いて食事の見直しですが、どんなことに気をつけたかというと、ものすごくシンプルです。

市販の加工食品を控える

具体的には お菓子、冷凍食品、市販のパンやお弁当などです。

加工食品を控えるなんて当たり前だ!という方もいると思いますが、わが家では毎日のように食べていました。

長男が小さい頃は夫婦ともに仕事が多忙で、食生活にほとんど気をつけていなかったのです。

たとえば、夕食をコンビニで買った菓子パンで済ませるということもよくありました

食生活が長男のぜんそくのきっかけになったのかも…と反省して、長男が3歳になる前くらいから食生活を見直していきました。

とはいえ、神経質に「すべての市販の加工食品をなくす!」ということはしませんでした。

それまでがひどい食生活だったので、少しずつ回数を減らすことから始めました

毎日食べていたお菓子や加工食品を週に1回、週に2回と食べる回数を減らしていきました。

具体的にやったことはこんな感じです。

  • おやつを市販のお菓子から果物に変える
  • 昼食や夕食用に作り置きをする → 外で加工食品を買わない

すでにやっている方からすると当たり前すぎるかもしれません。

やってみると自分の体調も改善してきて、もう少しやってみようという気になってきました。

いまはタンパク質や野菜、海藻などの栄養バランスも考えて食事をするようになりましたし、家にお菓子を常備することもなくなりました

 

食生活を見直した結果はこんな感じです。

  • ぜんそく症状が出る回数が減った
  • 食生活見直し後に生まれた次男には、いまのところぜんそく症状は出ていない

ぜんそく症状が減ったのは、成長して体力がついた、ダニ対策もしているなど他の要因も合わさっていると考えられます。

ただ、食生活見直し後に生まれた次男には2歳半現在ぜんそくの症状は出ていませんん。

わが家の事例でいうと、食生活の見直しは効果があったと考えています。

 

体に無理をさせない

前述しましたが、ぜんそくは症状が少しでも出たらすぐに対処するのが重要です。

体の不調を見逃さないように特に気をつけていたのが、この3つのポイントです。

  • 寒暖差
  • 発作後の運動
  • 風邪をひいたとき

その中でも最も気をつけていたのは「寒暖差」です。

 

  • 寒暖差

日中と夜間・明け方の温度差が大きい「春」や「秋」が要注意です。

寒暖差があると体が疲れやすいので、いつも以上に気をつけて無理をさせないようにしています。

春は学年も1つあがって緊張とワクワク感で気持ちがが高まっています。

秋は運動会や遠足などイベントが盛りだくさんです。

でも、子どもの楽しい気持ちとは裏腹に、体は寒暖差で体力を消耗しています。

いつもと同じことをしていても疲れてしまったり、運動会や遠足でさらに疲れてしまったりして体調を崩しやすいので気をつけて観察しています。

 

他の2つのポイントについても、どう気をつけているのかご紹介します。

  • 発作後の激しい運動

発作のときはじっとしていないといけないので、発作が落ち着くと動けることにテンションがあがっていつも以上に走り回ったりしがちです。

炎症が落ち着いたところなので、あまり激しく運動させないように気をつけています。

遊びの合間に休憩をちょこちょこ挟んだり、走り回るおにごっこではなく かくれんぼをしたりと工夫しています。

 

  • 風邪をひいたとき

「ぜんそくの原因は?リンク」でもお伝えしたように、鼻風邪ウイルスはぜんそく患者にとって要注意です。

鼻水が出ていたら、「いつもと食欲は変わらないか?」「うんちはゆるくないか?」「機嫌は悪くないか?」と注意してみるようにしています。

症状が出はじめたら無理せず早めに寝たり、休みの日も外を連れ回したりしないようにしました。

早めに気づいて体に無理をさせないようにすると、自然と落ち着き発作が起こらないことも多かったです。

 

以上3つのポイントで体に無理をさせないように気をつけていましたが、完全にはできていなかったときもあります。

保育園に通わせていたときは、少し体調が悪くても保育園に預けていました。

すると体調がさらに悪くなって、あれよあれよと夜中にゼェーゼェーと呼吸困難になってしまいました。

これを反省して、次男の産休育休のときに1年間家庭保育をしました。

すると、この1年間はぜんそくがひどくなって病院に駆け込むということが1回もありませんでした。

ちょっと体調悪そうだなーというときは家のまわりでゆっくり過ごす、というように子どもの体調に合わせて行動することができたからです。

ところが、仕事復帰して保育園に預けると またぜんそくが出て夜中に病院に駆け込むことになりました。

集団保育だと1人ひとりの体調にまで合わせるのはさすがに難しいですね…。

 

余談ですが、こういう経験がホームスクールを考える1つのきっかけにもなりました。

小規模(もしくは家庭)で息子の状況に合わせてやったほうがよさそう、と思うようになったのです。

 



【まとめ】子どものぜんそく

いかがだったでしょうか?

わが家の事例なので、症状の軽さや重さによって対応も変わってくるところもあると思います。

参考になるところがあれば嬉しいです。

子どもが少しでもラクで元気に過ごせるように、子どもに合わせた対応をしていきましょう。

参考文献

この記事を書くにあたって参考にした書籍を記載しておきます。

 

大矢幸弘「子どものアレルギー アトピー性皮膚炎・食物アレルギー・ぜんそく」文芸春秋,2017年12月

足立満,清益功浩,松瀬厚人,堀口高彦,千住秀明,奥仲哲弥「ぜんそく 気管支炎・COPD 呼吸器とアレルギーの名医が教える 最高の治し方大全」文響社,2021年10月

今井一彰「ぜんそくを自力で治す最強事典」マキノ出版,2018年1月

松瀬厚人「「ぜんそく」のことがよくわかる本」講談社,2017年10月

内山葉子「パンと牛乳は今すぐやめなさい!」マキノ出版,2017年9月