子連れ旅

宿泊費0円!子連れ車中泊のはじめ方|持っていくもの、防犯、暑さ寒さ対策はどうする?

家族みんなで車中泊。

ホテル代もかからず、好きな時間に移動できておすすめです。

  • やってみたいけど、いろいろ不安…
  • 荷物とか準備はどうすればいい?

初心者からはじめて、子連れ車中泊を60泊以上した わが家の経験から具体的にご紹介します!

これから子連れ車中泊をはじめる方のお役に立てば嬉しいです。

 




子連れ車中泊|何を持っていくべき?

「寝泊りするんだから、いろいろ揃えないと…」

いえいえ、そんなこと ありません!

まずはいま家にあるもので、お試しに近所の道の駅などで1泊してみるのがおすすめです。

《 お試し車中泊の持ち物 》

  • 布団、ブランケット、枕、タオル
  • サンシェード、新聞紙、マスキングテープ
  • 着替え1セット

これだけで、すぐにお試し車中泊ができちゃいます。

タオルは隙間や段差を埋めるために使ったり、結露を拭いたりするのに使えます。

窓の目隠しとして、サンシェードは使えます。

新聞紙やチラシなどをマスキングテープでとめて、窓の外から中が見えなくすることもできます。

 

こんな風に 家にあるもので試してみて、どうしても必要そうなものだけ買い足してみるだけでOK。

わが家も最初は布団、ブランケット、枕だけでやってみて、あとから布団を水平にするためのコンパネ(板)や窓の目隠しを導入しました。

手づくりしたので、わが家の車中泊グッズ購入費用は合計1万円もしませんでした

具体的にどんなものを用意したかは、こちらをぜひご覧ください。

自家用車で寝泊まりしながら子連れ旅行|車中泊 準備編わが家は、この秋に子連れ世界旅行をする予定です。 https://okigarublog.com/retirement/ そ...

 

車種専用の車中泊グッズ(目隠しや隙間埋めるマットなど)もたくさん売られています。

「手づくりはちょっと…」「そんな時間もない…」

という方は、すぐに使える市販グッズを活用するのもいいですね。

「車種 目隠し」「車種 マット」で検索すれば、すぐに購入できます。

家族なら何泊かすれば、元を取れるくらいの金額になるのではないでしょうか。

子連れ車中泊|防犯面は大丈夫?

家族での車中泊だと、特に気になるのが防犯面。

ポイントを押さえておけば、必要以上に怖がることはありません。

  1. ドアロックをする
  2. 人の少ない場所は避ける
  3. 早めに就寝準備をする
  4. 窓に目隠しをつける
  5. スマホはすぐ手の届くところに置く

 

  1. ドアロックをする

出入りしたあとは、忘れずにドアロックをしましょう。

家の鍵をかけるのと同じです。

 

  1. 人の少ない場所は避ける

パーキングエリアや道の駅の中には、車がまったく停まっていない場所もあります。

静かで寝るのには最適ですが、人目がないと危険が増えることもあります。

 

  1. 早めに就寝準備をする

暗くなってからだと周りの状況がよく分からないこともあります。

初めての土地の場合は、日が沈む前に車を停める場所を決めるのがおすすめです。

 

  1. 窓に目隠しをつける

中が見えると危険が増えることもあります。

寝るときや着替える時は、カーテンやサンシェードなどで目隠ししましょう。

百均でも「車用のマグネットカーテン」「吸盤で設置できるサンシェード」などが販売されています。

※ マグネットは車種によっては対応していないので、車をよく確認しましょう!

 

  1. スマホはすぐ手の届くところに置く

何かあったときにすぐ外部と連絡がとれるように、寝るときもスマホは手の届くところに置いておくと安心です。

 

以上、車中泊の防犯面で押さえておくポイントでした。

ちょっとしたことに気をつけておけば、安心して子連れ車中泊を楽しめます。

 



子連れ車中泊|暑さ、寒さの対策は?

車中泊はキャンプと同じで、気温の影響をダイレクトに受けてしまいます。

夏の暑さ、冬の寒さ。どちらの対策も必要になってきます。

夏の車中泊|暑さ対策

  1. 窓に網戸を設置する
  2. 接触冷感の寝具を使う
  3. 扇風機を使う
  4. バックドアを開ける
  5. 最終手段、エアコンをつける

 

  1. 窓に網戸を設置する

窓を開けることで風が通り、快適に寝ることができます。

車種ごとに、窓に設置できる網戸が売られているので、「車種 網戸」で検索してみてください。

わが家は車種専用ではなく、ひもでサイズを調整できる網戸を購入しました。

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  1. 接触冷感の寝具を使う

ひんやりと冷たい素材の敷きパッドを使ったり、接触冷感のインナーを着たりすることで、暑さを緩和することもできます。

敷きパッド 接触冷感 夏用 セミダブル 冷たい 涼しい 冷却マット

 

  1. 扇風機を使う

持ち運びできるサイズの扇風機を使うと、より空気が循環して快適に寝ることができます。

コードレス 卓上 扇風機

百均などの安めのものは、すぐに充電が切れてしまうのであまりおすすめはできません

 

扇風機を使うときに必要なのが「ポータブル電源」です。

購入時は以下の2つに注意して、使用する扇風機の仕様に合わせて選びましょう。

  • 放電容量(mAh):バッテリーの容量。6,000mAhのバッテリーで「1Aの器具使用なら6時間」「3Aの器具使用なら2時間使える」
  • 容量(Wh):バッテリーの使用時間。1,000Whは「1,000Wの器具を1時間使える」「500Wの器具を2時間使える」

 

  1. バックドアを開ける

ミニバンタイプの車なら、バックドアを開けることで換気ができて車内がより快適になります。

「車種 バックドアストッパー」で検索してみてください。

[M&S] ボーンバー ドアストッパー バックドア固定

これを使うと少し隙間を開けることができて、風が通ります。

網戸をしないと虫などが入ってくる

 

バックドア用の網戸は「車種 バックドア 網戸」で検索してみましょう。

バックドアを全開にするには、駐車スペースが広くないと使えない

 

  1. 最終手段、エアコンをつける

車中泊マナーとして、アイドリングストップが基本です。

とは言え、上記の対策をしても

  • あまりに暑すぎて耐えられない!
  • 熱中症になりそう…!

というときはエンジンをかけて一定時間エアコンで車内を冷やしましょう。

 

 

冬の車中泊|寒さ対策

  1. 窓からの冷気を防ぐ
  2. 断熱シートで下からの冷気を防ぐ
  3. 寝袋や防寒具を使う
  4. ヒーターを使う
  5. 最終手段、エアコンをつける

 

  1. 窓からの冷気を防ぐ

断熱素材の目隠しを使うと、窓からの冷気を防ぐことができます。

車種専用のものも売られているので、「車種 断熱」で検索してみてください。

ホームセンターで断熱素材を買ってきてカットして手づくりすることもできます。

 

  1. 断熱シートで下からの冷気を防ぐ

窓からだけでなく、地面からの冷気も厄介です。

マットの下に「断熱シート」を敷くことで下からの冷気も緩和されます。

コンパネに断熱材を巻いて手づくりすることもできます。

※ わが家はフルフラットにならないミニバンなので、コンパネを敷いてからマットレスをのせて寝ています。

 

  1. 寝袋や防寒具を使う

窓や地面からの冷気を防いだら、体の周りを防寒していきましょう。

毛布や羽毛布団も暖かくていいのですが、かさ張るのが難点です。

おすすめの寝具は、寝袋

ダイソーで購入した1,000円寝袋でも、初冬の北海道(最低気温 -10℃)の車中泊で耐えられました。

フリース毛布などを合わせて使うと、より保温力もアップします。

そして、ヒートテックなどの暖かいインナーを着てしっかり防寒しましょう。

 

  1. ヒーターを使う

車内の空気を汚さずに暖房器具として使える「電気ヒーター」がおすすめです。

ヒーター 小型 温風 ポータブル 温風ヒーター セラミックヒーター

車内での火器の使用は厳禁です‼︎

 

他に「電気毛布」も消費電力が少ないので、おすすめです。

下からの冷気を防ぐのにも効果があります。

 

これらの暖房器具を移動中に充電した「ポータブル電源」に繋げば、一晩中暖かい車内で過ごせます。

購入時は以下の2つに注意して、使用する暖房器具の仕様に合わせて選びましょう。

  • 放電容量(mAh):バッテリーの容量。6,000mAhのバッテリーで「1Aの器具使用なら6時間」「3Aの器具使用なら2時間使える」
  • 容量(Wh):バッテリーの使用時間。1,000Whは「1,000Wの器具を1時間使える」「500Wの器具を2時間使える」

 

  1. 最終手段、エアコンをつける

車中泊マナーとして、アイドリングストップが基本です。

とは言え、上記の対策をしても

  • あまりに寒すぎて耐えられない!
  • 凍え死にそう…!

というときはエンジンをかけて一定時間エアコンで車内を暖めましょう。

車中泊だとスマホの通信代がかかりそう…

自宅やホテルだと、Wi-Fiに繋げて快適なネット環境を楽しめます。

「車中泊でいつも通りにスマホやタブレットを使ったら、どえらい金額になるんじゃないか…」

そんな不安もあるんじゃないでしょうか。

結論、

  • 格安キャリア(ラインモ、楽天モバイル、UQモバイル、など)
  • 無料Wi-Fi

この2つを併用すれば、そんなに通信代をかけずにネットを使えます。

 

数泊だけの車中泊なら、このポイントに気をつければ「スマホの通信代がめっちゃかかる」ということは避けられると思います。

わが家が44日間の車中泊をしたとき、その2ヶ月のスマホ通信費は夫婦で7,612円。

1ヶ月あたりのスマホ代は夫婦で、3,806円 でした。

ふだんが 2,156円/月 なので、いつもの1.7倍くらいの出費でした。

 

では、わが家がやっていた方法を具体的にご紹介します。

  1. 夫婦どちらかのスマホの通信だけを使う(テザリングして使う)
  2. 道の駅、ショッピングセンター、公共施設などの無料Wi-Fiを利用する

これだけで、車中泊中の通信費は格段に抑えられます。

それぞれ詳しくやり方を見ていきましょう。

 

  1. 夫婦どちらかのスマホの通信だけを使う(テザリングして使う)

まずは、家族のだれか1人のスマホ通信だけを使う方法です。

わが家では、基本的に夫のスマホ通信だけを利用しました。

つまり、私のスマホと子ども用のタブレットは必ず夫にテザリングして使うようにしたのです。

こうすることで、家族それぞれが好きに使うよりも出費を抑えることができます

 

わが家が契約している楽天モバイルを例にしてご紹介します。

《 楽天モバイルの契約プラン 》

  • 3GBまで980円(税込1,078円)
  • 20GBまで1,980円(税込2,178円)
  • 無制限2,980円(税込3,278円)

わが家は、3GBまでのプランに入っています。

1ヶ月半の車中泊では、以下のような使用状況でした。

1ヶ月目 2ヶ月目
無制限 20GB
3GB 3GB

 

楽天の場合、20GBを超えた分は無制限で、どれだけ使っても一律3,278円です。

なので、夫婦どちらも20GBを超えてしまうよりも、夫のスマホ通信費だけ無制限に使って、妻は3GBに抑えるほうがお得になります。

  • 夫婦ともに20GB超え:6,556円
  • 夫だけ20GB超え、妻3GB:4,356円

→ 2,200円もお得になる!

 

注意点としては、各キャリアによってプランは違います。

  • 何泊するのか
  • いくつの端末をネット接続するのか

によっても必要なGBや金額が変わってきます。

ご家庭の状況に合わせて、お得になる方法を選んでみてください。

 

  1. 道の駅、ショッピングセンター、公共施設などの無料Wi-Fiを利用する

最近は、無料Wi-Fiを利用できる施設も多くあります。

  • サービスエリア、道の駅
  • 図書館、児童館などの公共施設
  • イオンモール、スタバ、マクドナルド、など

こういった場所を利用するときには、無料Wi-Fiに接続します。

ネット情報を調べたり、子どもが動画を見たりできるので便利です。

わが家では、Wi-Fi接続できたときにAmazonプライムの動画ダウンロードをしていました。

無料Wi-Fiは、接続時間の制限がある

無料Wi-Fiは、15分〜1時間で接続が切れてしまうのがほとんどです。

また、車中泊でアルミ素材の目隠しを使うと電波が遮断されてしまうのか、Wi-Fiに接続しにくかったです。

夜、子どもが寝たあとにスマホで1人時間を楽しもうとしても接続できない…ということがありました(涙)

 

以上、車中泊中のスマホ通信費を抑える方法でした。

いかがだったでしょうか?

わが家の場合は1ヶ月以上の長期車中泊だったので、いつもの1.7倍の出費でした。

数泊だけの車中泊なら、上記のポイントに気をつければ「スマホの通信代がめっちゃかかる」ということは避けられると思います。

 



移動時間の過ごし方は?タブレットや動画を見せる?

長時間の移動になると、子どもは飽きてしまうもの。

「帰りたい」「いつ着くの?」なんて言葉が聞こえてきます。

移動中にお金をかけずに簡単に楽しめる遊びといえば、

  • しりとり
  • 手遊び歌
  • ナンバープレートたし算

といったものがあります。

でも、これ1時間も2時間も続けられません…。

 

なので、ご家庭の方針に合わせて、動画を見せて楽しんでもらうのもありと思います。

わが家は時間を決めて、DVDやタブレットを使ってOKにしていました。

具体的には、

  • DVDを見る(図鑑MOVEのもの)
  • マイクラ、ロブロックスなどのゲームをする
  • YouTubeの動画を見る

そして

  • タブレット使用時間は、1日6時間を超えないようにする
  • やることはちゃんとやる(食べる、寝る、歯みがき、など)

という約束を守ってやっていました。

子ども用タブレットは1つしかないので、長男が使って横で次男が見たり、次男はDVDを見たりしていました。

子連れ車中泊の食事はどうする?

ホテル泊なら朝夕の食事がついていることも多いですが、車中泊の食事はすべて自分たちで用意します

そこで行き当たるのが、「自炊か、外食か」の問題。

キャンピングカーではない車で車中泊するなら、食事を自炊するのはちょっと大変です。

  • 調理器具などを積み込むと荷物が増える
  • 車内調理するスペースの確保が必要
  • 屋外調理できる場所は限られている

という問題をクリアすることが必要です。

 

なので、わが家では基本的に「外食 + スーパーやコンビニ」を利用しました。

数泊の車中泊なら、好きなものを食べて楽しむのもいいですね!

わが家は1ヶ月半の長期車中泊だったので、なるべく栄養が偏りすぎないように、スーパーでサラダや果物を仕入れていました。

あとは、毎日水を仕入れて、水筒に移しかえていました。

夏は2ℓペットボトルを毎日2本、冬は2ℓペットボトルを毎日1本、調達しています。

大人2人、未就学児2人だと、この量で足りました。

車中泊中の洗濯はどうする?

2〜3泊なら持ち帰って家で洗濯できます。

でも、「長期休暇で1週間以上の車中泊するなら洗濯どうしよう…」となっちゃいますよね。

洗濯は、コインランドリーを利用します。

コインランドリーで乾きが不十分なものは、車内のスペースで乾かします。

わが家は、フロントのスペースやドアの上についてるグリップに引っ掛けて乾かしました。

量が多ければ、洗濯ロープなどを使って干してもよいと思います。

まとめ 子連れ車中泊の疑問を解決!

はじめる前は、いろいろと不安なこともあるかもしれません。

まずは車中泊のベストシーズン(初夏や初秋)に、家にあるものを使って近所の道の駅でお試し車中泊をするのがおすすめです。

やってみて車中泊が気に入ったら、快適に過ごせるようにグッズを少しずつ揃えていけばOK。

自分たちに合った バンライフにしていきましょう!