「円柱さし」でペアリング、グレーディングの基礎を身につけたら「色つき円柱」に進んでいきます。
モンテッソーリ教具「色つき円柱」とは?
「色つき円柱」は、モンテッソーリの感覚教育で使う教具の1つです。
「円柱さし」の次に取り組む活動として位置づけられています。
《視覚教具の流れ》
円柱さし |
↓ |
色つき円柱 |
違いを見分ける力が養われているか確認する |
↓ |
ピンクタワー |
↓ |
茶色の階段 |
↓ |
長さの棒(赤い棒) |
「色つき円柱」の特徴
特徴は3つあります。
- 円柱さしの円柱と同じ形をしている
- 円柱さしと違い、つまみがない
つまみがないので、横に並べるだけでなく、上に積んでいくこともできます。
- 4種類の円柱が色分けされている
それぞれの箱の中身はこのようになっています。
- 青色の箱
円柱さしAと連動。
- 赤色の箱
円柱さしBと連動。
- 黄色の箱
円柱さしCと連動。
- 緑色の箱
円柱さしC’と連動。
「色つき円柱」のねらい
ねらいは2つあります。
- 「見る力」が身についているか確認する
- 自分で活動を発展させていく
- 「見る力」が身についているか確認する
円柱さしでは、目で見て大きさや形を比べて、順番に並べる活動をしました。
色つき円柱では、この「目で見て大きさや形の違いを認識する」という力が習得できているか確認します。
見分ける力はこのあとの感覚教具でもさらに発展させていきます。
- 自分で活動を発展させていく
色つき円柱は基本提示をしますが、そのあとは子どもが興味をもって自主的に取り組んでいく活動です。
1つの箱だけで取り組んだり、複数の箱を組み合わせて取り組んだりします。
取り組みながら自分で規則性や同一性に気づくことを目指します。
購入やレンタルもできる「色つき円柱」
色つき円柱は手づくりするのが難しい教具です。
おうちでやってみるなら、購入かレンタルがあります。
- 購入するなら
- レンタルするなら
「色つき円柱」のお仕事
円柱さしと同様、色つき円柱のお仕事にもバリエーションがたくさんあります。
ここでは、色つき円柱の基本的な活動をご紹介します。
色つき円柱の提示
提示について詳しく知りたい方は、 こちらをぜひご覧ください。
黄色の箱を使って、グレーディング(順番に並べる)を提示します。
- フタと中の円柱が同じ色であることを認識してもらう
- 色つき円柱を1つずつ取り出す
横一列に順不同で置いていきます。
- すべて取り出したことを確認して、フタを閉じて横によけておく
- 色つき円柱を順番に並べる
少し離して置いて、スライドしてぴったりくっつけて並べます
→ |
- 順番に並べたら、3方向からどう見えるか確認する
横から見て確認
上から見て確認
小さい方からみて確認
- 終わったら、片づける
色つき円柱のお仕事の発展①「ペアリング」
- 面と面でペアリング
緑色の色つき円柱にぴったり置ける黄色の色つき円柱を置く。
高さが同じになる
- 同じ円柱を見つける
四辺にそれぞれの色つき円柱を並べる
同じ円柱を見つける
円柱さし同様、5組あります。
色つき円柱のお仕事の発展②「上に積む」
- 緑色と黄色の色つき円柱をそれぞれ上に積む
同じ高さになる
- 複数の色つき円柱を交互に積む
まとめ モンテッソーリの「色つき円柱」
「円柱さし」の次に取り組むのが「色つき円柱」。
円柱さしでつかんんだ感覚を発展させていくのです。
子どもは自由に取り組み、自分で規則性に気づきます。
そして、色つき円柱の次は「ピンクタワー」に進んでいきます。