モンテッソーリ教育に興味をもつと、こんな思いが沸いてきます。
- モンテッソーリのお仕事をやってみたい!
- 子どもの発達に合わせて、どんな活動を用意したらいいんだろう?
そこで、年齢別にモンテッソーリのお仕事をまとめてみました。
ただし…
年齢はあくまで目安です!!
「3歳になったから、これをやる」ということではありません。
子どもを観察して、子どもがそのとき1番興味を示すものに対して、道具や教具を用意するのが大切です。
年齢は参考程度に、どんな活動があるのか気軽に見てもらえればと思います。
内容は随時更新していきますが、モンテッソーリ教育をすべて網羅している訳ではありません。その点はご了承ください。
0歳におすすめ モンテッソーリのお仕事
感覚器官をどんどん発達させて、さまざまな動きを身につけていく時期です。
その発達にあった活動をご紹介します。
モビール
生まれてからどんどん発達していく視覚に対してアプローチする道具です。
つかんで落とす
「手は第二の脳」と言われるほどで、発達にとって手を使うことはとても重要です。
手を思うように動かしたい子どもにぴったりの活動がこちら。
ベビーサイン
親子のコミュニケーションだけでなく、子どもの発達にもよい効果があります。
1 歳におすすめ モンテッソーリのお仕事
1歳になると腰が座り、力もついてきて、できることもどんどん増えてきます。
子どもの興味に合わせて、モンテッソーリの活動を取り入れてみましょう。
引っぱる(ティッシュ箱)
ティッシュを引っぱるのが大好きな時期におすすめの活動です。
S字フックかけ
指先をもっと思うように動かしたい時期の子どもにぴったりの活動です。
指先の動きを洗練させることで、脳の発達を促します。
2 歳におすすめ モンテッソーリのお仕事
脳と体の発達も進み、活動の内容もより難易度が上がっていきます。
ひも通し
指先でビーズをつまみ、小さな穴にひもを通す活動です。
これまでよりも集中力が必要になってきます。
着衣枠(マジックテープなど)
着衣枠にはたくさんの種類があります。
指先がまだ十分に発達していない2歳ごろは、マジックテープやバックルなどがおすすめです。
百均の知育グッズを使えば、お試しでやってみることもできます。
巻く
小さい布を巻く活動は、指先が洗練されてきたら取り組みます。
3 歳におすすめ モンテッソーリのお仕事
3歳になると、より活動の範囲が広がっていきます。
「日常生活の練習」だけでなく「感覚教育」の活動にも進んでみましょう。
日常生活の練習
基本的な動きを身につける、日常生活の練習。
3歳ごろになると、より繊細な動きを身につけていきます。
つまんで落とす
指先が動くようになったら、ストローやつまようじをつまんで落とす活動がおすすめです。
着衣枠(ボタンなど)
日常でもよく使う、ボタンやファスナーなどの活動がおすすめです。
百均の知育グッズを使えば、お試しでやってみることもできます。
線上歩行
自分の体の動きを調整することで、内面の成長を促し、心を落ち着かせる活動です。
感覚教育
五感を刺激して発達を促す、感覚教育。
子どもの興味に合わせて環境を用意してみましょう。
円柱さし
感覚教育の中で、最初に出会う活動です。
色つき円柱
円柱さしに慣れ親しんだら、色つき円柱に誘ってみましょう。
ピンクタワー
大きさの違いを見分け、段階づけていく活動です。
茶色の階段
ピンクタワーと同じく、大きさの違いを見分ける活動。少しずつ難易度が上がります。
長さの棒(赤い棒)
長さの違いを見分ける活動です。算数教育の「算数棒」の活動にもつながっていきます。
色板
色に敏感な時期の子どもは、大人でも難しい、色の微妙な違いを見分けることができます。
幾何タンス
見て、触って、いろんな形に慣れ親しむ活動です。
取り組むうちに、だんだん抽象的な図形を認識していきます。
幾何学立体
見て、触って、重ねて、転がして、いろんな立体に慣れ親しむ活動です。
構成三角形
すべての図形が三角形から構成されていることを体感していく活動です。
二項式
立方体の体積を求める考え方を、具体的に体感する活動です。
この段階では「体積を求める」など算数的な要素は何も説明しません。
4 歳におすすめ モンテッソーリのお仕事
「日常生活の練習」と「感覚教育」で発達の土台ができてきたら、子どもの興味に合わせて知的教育へと進んでいきます。
言語教育
3歳ごろまでは話し言葉を中心に身につけていきますが、4歳ごろからは文字に対しての興味が増していきます。
そんな時期におすすめなのが、言語教育です。
「小学校の事前準備でひらがなを書けるようにさせる」というものではなく、子どもの興味に合わせて取り組むのが特徴です。
メタルインセッツ
文字を書く前段階として、鉛筆を持って自分の思うとおりに手を動かせるようになる練習をします。
砂文字板
鉛筆で書く練習の前に、指でなぞりながら発音し、文字を体得していく活動です。
算数教育
数に対しての興味が出てきたら、算数教育に進んでみましょう。
就学前準備の早期教育ではなく、子どもの興味に合わせて用意してみるのがおすすめです。
算数棒
モンテッソーリの算数教育で最初に触れる活動です。
感覚教育の「長さの棒」に親しんでいるとスムーズに取り組めます。
砂数字板
ザラザラな数字をなぞりながら発音し、数字を体得していく活動です。
錐形棒
棒を握って量の違いを体感し、数字とその量を結びつけていく活動です。
0の概念も体験します。
数字と玉
奇数と偶数の考え方を感覚的に経験する活動です。
色ビーズ
加減乗除(たし算、ひき算、かけ算、わり算)の活動で使う教具。
1〜9のビーズで、数ごとに色が違うのが特徴です。
5 歳におすすめ モンテッソーリのお仕事
知的好奇心もより増してくる時期です。
子どもの興味に合わせて、環境を用意してみましょう。
言語教育
5歳ごろになると語彙もどんどん増え、文字に対する興味も増していきます。
移動五十音カード
発音と文字を結びつけて理解するための活動です。
算数教育
基本的な活動で数に慣れ親しんだら、さらに抽象的な数字の概念を体験していきます。
金ビーズ
十進法の考え方を理解していく活動です。
子どもの発達と興味に合わせて、段階的に取り組んでいきます。
- 1、10、100、1000の紹介
- 1〜1000の配列
- 100の鎖
- たし算
- かけ算
- ひき算
- わり算
セガン板
11〜99の連続する数字を身につける活動です。
発達中の子どもにとっては難しい「19の次は20」「11は “101” ではなく “11” と表す」ということ理解していきます。
百均の材料で手作りもできちゃいます。
まとめ 年齢別 おすすめモンテッソーリのお仕事
モンテッソーリ教育に興味をもったら、
- まず子どもの発達状況と興味を観察して
- 家で取り入れられそうなことから始めてみる
のがおすすめです。
年齢別に整理してご紹介しましたが、年齢はあくまで目安です!
用意してみたけど子どもが全然興味を示さないなら、その子の発達段階にとって早すぎるか遅すぎる可能性があります。
子どもが興味をもちそうで、気軽にやれそうなことから始めてみましょう。
やってみると、
- 子どものちょっとした成長に驚いたり
- 今まで困っていた子どもの行動を発達の段階と受けとめる余裕ができたり
親も学ぶことが多くて楽しいです!